学習療育で行っている「読み」名人になろう!の時間は、
文章を読み、その文章の内容に関するクイズを出して答えてもらっています。
最近はインターネットから見れる、子供向けの新聞記事を題材に行っています!
手元にもプリントはありますが、モニターに大きく映した内容を一人一人に順番に読み上げてもらい、それをみんなで聞きます。
それが終わったら子どもたちに職員が質問していきます。
今回は、「シノノメサカタザメ」というサメについての文章を読みました。
「サメ」という名前ですが、頭がエイで、体がサメのように見える不思議な生き物らしいです。(分類上はエイとのことです。)
「シノノメサカタザメは、最大、何メートルあるんだった?」
この時は3択で質問をしました。
クイズの正解は文中を探せば、そのまま書いてあります。
「正解は、2.2メートルだね!
2.2メートルってどのくらいの大きさか、分かる?」
みなさん、小首を傾げています。
「前にある、このホワイトボードが1.8メートル。これよりもさらに、このくらい大きいんだよ。」
それに対して子どもたちは、
「結構大きいね!」
「いや、そんなに大きくない。まあまあ」
などと反応したりして、いろんなことを話しながら進んでいきました。
(別日ですが、このホワイトボードです。)
次の質問です。
「シノノメサカタザメは、よくサメに間違えられます。それはなぜですか?」
文章内を探します。
これには、正解した人も不正解だった人も居ましたが、
「左右に尾びれを振って泳ぐ姿がサメにそっくりだから」
というのが答えでした。
左右に振るってどんな感じなのかな?イメージできる?
「こんな感じかな?それともこんな感じ?」
言葉のイメージを図で思い描くのはなかなか難しいようです。
(⇑こんな感じかな....?と動かしている様子)
「後で動画を見てみようね!」
と約束しました。
動物に関するテーマの文章が多いので、とある動物マスターの子は一度内容を聞くだけでいつも全て内容が頭に入っています。
そのことにとても驚かされています。
普段、動物の本を積極的に読んでいるので、その感覚と近いのでしょう。
それぞれの子どもの「特に好きなこと」に、活動がマッチする瞬間は毎回嬉しく思います。
ですが、それ以外の人も「シノノメサカタザメ」というマニアックな生き物と、文章を通してしっかり向き合っていました。
「読み」と、クイズが終わった後は、実際にシノノメサカタザメが泳ぐ動画を見て終わりました。
普段子どもたちがあまり生活の中で触れ合うことのない、新聞と関わる機会も出来ますし、
遊びの要素も踏まえながら読解の感覚も掴んでいけると良いなと思います!
文章を声に出して読むこと(「読み①」)、見たり聞いたりした内容を認知すること(「読み②」)と、考えて理解すること(読み③)
三つの「読み」が関わっている「読み名人になろう!」の療育の紹介でした😊
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